ようちえん
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11月 メッセージ
先日、子どもたちが楽しみにしていた南山バザーが、開催されました。園児の楽しそうな姿、成長した卒園児の姿、懐かしい先生たちや保護者の方との再会…この地で南山幼稚園が根を張り、多くの方の居場所であり続ける事の意味を噛みしめる時となりました。在園の子どもたちやお家の方の笑顔にいっぱい出会えました。準備してくださった役員の皆さま、お手伝いいただいた保護者の皆さま、提供品のご協力をいただいた皆さまに、心より感謝いたします。
さて、この夏の猛暑の被害を受け、米が不作となり、いわゆる「令和の米騒動」となりました。実は8月末に突然、食材業者から9月中の給食の米が入荷されないとの連絡が入りました。職員の方がお米をくださったり、給食室の方や私も慌ててスーパーに駆け込んだりしましたが、とても9月分の給食を賄えず、どうしたものかと頭を抱えました。状況を先生たちに話したところ、「普段、知り合いの農家からお米を買っているので、聞いてみましょうか?」と一人の先生が申し出てくださいました。お知り合いの農家の方は、幼稚園の事情を察して、品不足の中、子どもたちの為にと、給食のお米80㎏を納品してくださいました。そのお米は、噛むほどに味わいを感じる美味しいお米でした。子どもたちの「おかわり」の声が増えたように思います。そして、これからもその美味しいお米が年間を通して納品いただけることになり、嬉しく思っています。
今回の米不足からもそうですが、あって当たり前の物の大切さや有難さは無くなってみて、はじめて感じるものなのだと、つくづく思いました。日々満たされていて、当たり前で気付かないことが沢山あるのではないでしょうか・・・当たり前に有る場所、当たり前にいてくれる人、当たり前に有る物・・・そのどれをとっても、自分ひとりで得られるものは無いのだと思います。神さまが与えてくださっているその一つひとつは、沢山の人の思いや行いによってもたらせています。このことに感謝の思いを持つ事のできる者でありたいものです。もうすぐ、感謝祭の日々が始まります。自然の恵みを受けて得られた野菜や果物を分かち合っていただきながら、感謝の思いを新たにする時を子どもたちと過ごしたいと願っています。 (園長 済田真美)