ようちえん
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11月メッセージ

空が青く澄みわたり、金木犀の香りが漂い始め、秋本番となりました。園庭では、子どもたちが、どんぐり拾いを楽しんでいます。今年は少しどんぐりが小さく、園庭の環境が変わったからかな?と心配していましたが、どうやらどんぐりの凶作は日本中で起こっているようです。脂肪分をたくさん含むどんぐりを食べて冬ごもりの支度をする熊たちが、食べ物を求めて人里に降りて来るために、熊の被害が多くなっているそうです。人間にとっては被害かもしれませんが、熊たちだってそうせざるを得ない危機に瀕しているのでしょう。この先の気候変動が心配でなりません。

先日、幼稚園の遠足に出かけた年少児をみどり門で「おかえりなさい」と迎えました。どの子も大切そうにどんぐりバック(ジップロックに毛糸をつけてポシエットにしたもの)を下げて、「先生見て!」「いっぱい拾ったよ!」と誇らしげに見せてくれました。どんぐりがいくつも入っているもの、葉っぱが詰まっているもの、小枝や小石が詰まっているもの、選りすぐりのピカピカのどんぐりがいくつか入っているもの…ひとつとして同じ物が入っていないどんぐりバックを見ていると一生懸命拾ったのだろうなと、その様子が目に浮かぶようで私もほっこりとうれしい気持ちになりました。 もうすぐ、感謝祭です。感謝祭には、子どもたちが持ち寄った様々な種類の色とりどりの野菜や果物を囲み、甘い匂いに包まれて、感謝の礼拝をします。秋の収穫は、私たちに大きな喜びをもたらします。豊かな実りは、自然の恵みであり、神さまからの贈り物です。神さまは色とりどりで形も匂いも一つひとつ違う実りを通しても“みんなちがってみんないい”事を示されているのではないかと思います。一つひとつが大切な恵みです。感謝し、分かち合う日々を共に過ごしたいと願っています。(園長 済田真美)

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