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ようちえん
ニュース
12月メッセージ
紅葉の美しい季節となりました。冬はもうそこまで来ています。
昼食後の職員室には、次々に子ども達がやって来ます。「せんせい、紙コップと毛糸ください。」「ペラペラの紙ください。」「大きい画用紙ください。」などなど・・・「何に使うの?」と質問すると「ねずみのおうち作るの」「紙ひこうき作るのに作りやすい紙が欲しいの」「お絵書きするから大きな紙がいるの」と自分なりに何をどう作るかイメージして、見通しを持っている事に感心します。中には答えられず、モジモジする子もいます。でもしばらく、他の子と私のやり取りを聞いていて、「どうする?」と再度の問いかけに、「〇〇作るから□□ください。」と答える姿があります。それでも困っていると年長さんがコソコソと頼み方をアドバイスしたり、「私と同じの作りたいんだよね。」と友だちをさり気なく助けたりする事も… そして材料を手にすると、「さあ作ろう」と意気込んで部屋に戻って行きます。「出来あがったら見せてね」と見送る私です。この短い時間にも子どもたちは見て、聞いて、感じて、相手を思いやる事をしています。コロナの為、出来ない事が増える中でも、日々の保育の中でのこのような小さな出来事の積み重ねこそが子どもたちを育てているのです。そして、例年にも増して、友だちと一緒に園生活ができる喜びを強く感じることが出来ているように思います。
いよいよアドベント(待降節)に入ります。クリスマスに向かっての一日一日の積み重ねの時が、周囲の人とお互いを思い、尊重し合える関係を築いていく時でありますように願います。神さまは、どの子もどの人も同じよう大切に愛してくださっています。その愛を隣人や世の中にも伝え、分かち合う日々となりますように (園長 済田 真美)