ようちえん
ニュース

3月 メッセージ

この冬、門で皆を迎えながら、「寒い、寒い」と何度口にしたことでしょう。寒さ、暑さがつらい日もありますが、朝の園での子どもの出迎えは、私の好きな時間です。門は、毎朝登園して来る子どもの様子を一番に感じることができる、特別な大切な場所なのです。門をくぐる時の表情やあいさつの声、話し方で、その子のその日の気分が分かります。また、保護者の方と何気ない会話ができる事も私の大切な時間である一つの理由です。入園、進級した春には、心配そうに我が子を見送るおうちの方の姿に心の中で「大丈夫、頑張って送り出して!」と何度思ったことでしょう。登園に気が向かない日も、張り切りすぎて心配な日もあった事でしょう。いろんな時期を経て、一人ひとり、それぞれのペースでどの子も成長してきました。年度終わりの今は、慣れ親しんだクラスに走っていく我が子の後ろ姿を見送る、愛しそうなまなざしに胸が熱くなることがあります。おうちの方と「大きくなりましたね。」と思いを共有できる時間は、私にとって本当に幸せな時となっています。

YMCAでは、毎年2月の最後の水曜日にピンクシャツデーを設けています。南山幼稚園でも、友だちを大切にする気持ちを育む日として保育に取り入れています。お家から持ち寄ったピンクのハートに書かれた言葉や絵には、優しい気持ちが溢れていました。子どもの成長において大切なのは、単に知識量を増やすことより、心と体を育てることであると常々思ってきました。“心で感じる”にとどまらず、一歩先の“人を大切にする思い”に繋がっていく“心の育ち”こそが尊い大切なものなのではないでしょうか。そして、思った事を人のために行える人に育って欲しいと心から願っています。

先日の生活発表会では、子どもたちの一生懸命な姿に感動を沢山もらいました。年長児の歌った歌が、心の中でずっと繰り返し流れています。

あお組の♪きみのほほえみが せかいをかえる スマイル♪

みどり組の♪きみにあえてうれしい~ いっしょにいこう とおいみらいをこえて♪

園庭の桜の木を見上げると、小さなつぼみが少しずつ膨らんできているのが分かります。どの子にも巣立ちの春はもうそこまで来ています。(園長 済田真美)

ニュース一覧へ