ようちえん
ニュース

6月メッセージ

新緑の美しい頃となりました。神さまの恵みを受けて様々な植物が育ち、虫たちが活発に動き始める季節です。子どもたちは、園庭を走りまわって遊んでいる様子が多いのですが、自然の変化には敏感で、たくさんの“見つけた!”を発信してくれます。てんとう虫の幼虫、飛んでる蝶たち、雨上がりのかたつむり、青々と茂るじゃがいもの葉や、丸まると育った玉ねぎ…神さまの恵みを受けて、生き生きとした自然を感じる事ができるこの頃です。先日、他の幼稚園の園長先生と電話していると「えんちょう先生!見て見てこれ!」と子どもたちがやって来ました。1cm程のピンク色のゆすら梅の実をそれぞれ手に持っていました。「これ、食べていい?」という子どもたちとのやり取りに、電話の向こうで「うちの園でも同じ光景が見られるわ…」とその園長先生もおっしゃっていました。小さな自然の恵みに気付ける感性を持ち、瞳をキラキラ輝かせている子どもたちと過ごせる喜びを私たち保育者も溢れんばかりに感じています。「ゆすら梅を洗って食べてみたら、ちょっとすっぱいけどりんごみたいな味がした。」と言う子どもの言葉に、梅も林檎もバラ科の植物であったことを思い出しました。味覚も大したもの!と感心してしまいました。すると今度は、「食べた後の種を植えていい?」と年長さんが聞きに来ました。「もちろん!」私も興味津々、どうなるか楽しみです。そんなやり取りをしていると、側で真剣な表情でプランターの苗に向かって何か話している子がいます。「トマト、早く育ってくださーい!」思わず私も一緒にお願いしたくなりました。

 先日の春の遠足は、緑に囲まれて、楽しい交わりの時間を過ごせました。皆、きっと何かを自然の中に発見し、新しいクラスのお友だちの顔や名前を知り、覚える事ができたのではないでしょうか?6月の月主題は『みつける』です。新しいクラスで生活を始めて2か月目に入ります。小さな歩みで良いのです。安心できる環境の中で、子どもたちが自ら何かを『みつける』主体的な動きが始まる事を心から願っています。(園長 済田 真美)

ニュース一覧へ