ようちえん
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7月メッセージ

2023年7月巻頭言

 今年6月2日の大雨を皆さんは覚えておられるえしょうか?バケツをひっくり返したような大雨で園庭は瞬く間に川のようになり、きいぐみの横の排水路から水が溢れ、浸水するのではいかと慌てました。空を見上げて、ノアの箱舟の大雨はこんな風に40日間も降り続けたのだろうな…と神さまのなさる自然の業に改めて畏敬の念を抱きました。畑の野菜は?と心配しましたが、どの苗もしっかりと根を張って、大雨に流されずに立っていました。そして、今は次々と沢山の実がなり、目でもそして口でもその恵みを味わうことができています。

 人間の成長で言うと、幼児期は根を張る時期だと言われています。人格形成の基礎が養われる大切な時期です。一日一日の小さな経験の積み重ねの中で、子どもたちは根を伸ばし、貼って行きます。地中に貼った根は見えませんが、生きていくために欠かせないものです。聖書に「見えないところに目を注ぐ」(コリントⅡ4:18)という言葉があります。子どもたちは見えない根から、愛情という栄養を心に蓄えて成長して行きます。我が子がすぐ手の届くところにいる幼児期だからこそ、一緒に感じたり、考えたり、伝えたりする事ができますね。長い夏休みが始まります。たっぷりと注がれた愛情を根っこから吸い上げ、またひとまわり大きくなった子どもたちと会えることを楽しみにしています。                    (園長 済田真美)

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