8月メッセージ
最近、登園時にセミの抜け殻を大切そうに見せてくれる子が増えて来ました。いよいよ、夏本番の暑さが始まりました。園庭の野菜も青々と葉が茂り、暑さを待っていたかのようにゴーヤが小さな実をつけ始めました。先日、年中の子どもたちが、お部屋で育てていたツマグロヒョウモン(蝶)が羽化し、園庭に放つ様子を目にしました。蝶が飛び立った瞬間、「元気でね~」と見送る子どもたちの優しさ溢れる表情に、心が温かくなりました。自然は、本当に沢山の恵みを私たちに与えてくれます。
さて、新年度が始まって3カ月余り、子どもたちは園生活に慣れ、友だちや先生と過ごす中で、幼稚園が安心できる居場所となって来ているように感じます。この1学期、どんな日も毎日、幼稚園に送っていただき感謝いたします。子どもの気持ちは、まるでお天気のように、変わりやすいものです。ちょっとしたことで怒ったり、泣いたり、急にご機嫌になったり…周囲のおとなはその度にどうしたものか?と思いを巡らせます。でも、そのような子どもの姿は、自然で当たり前の事のように思います。むしろ、感情が表に出せる事はとても大切なことです。我慢しすぎたり、気持ちを飲み込んでしまったり、ため込んでしまうことなく表出できるのは、安心できているからこそです。心が大きく揺れる時には、子どもの様子をよく観察し、励ましたり、褒めたり、息抜きをさせたり、時には諭したりしながら、寄り添う事が必要です。だからと言って、何でもいう事を聞いて機嫌を損ねないようにするのとは意味が違います。いつも傍にいる親や家族が“時間”と“心”を惜しみなくかけて一緒に過ごす事が子どもの心を落ち着かせ、安心させるのではないでしょうか。そこには、AIやグーグル検索のような、はっきりした答えは無いと思います。はっきりしない事柄を伝えられるのは、“傍にいる人”の愛ある言葉や行いなのではないでしょうか。長い夏休みの間、お家の方が忙しい事は承知していますが、普段と違う時間の流れの中で、じっくりとゆっくりとお子さんと過ごす時間が持てますように…と願っています。
8月は平和について考える時でもあります。今、戦いの恐怖や不安の中にいる人が大勢いる事を思います。平和への第一歩は、傍にいる人を大切にする思いを持つ事だと思います。 神さまの恵みの元、傍にいる人たちと心を通わせ元気に過ごし、夏休みを経て、また大きくなった子どもたちに会う事を楽しみにしています。(園長 済田真美)