ようちえん
ニュース

12月メッセージ

先日、久しぶりに「ぐりとぐら」中川李枝子・大村百合子著を手に取り、読みました。幼児期に、母に読んでもらった思い出があり、私もきっと母と同じような口調でわが子に読み聞かせて来たのだろな…などと思いつつページをめくりました。心地よい繰り返しの言葉、親しみの持てる優しいタッチの絵、半世紀を超えて愛される絵本の世界にしばらく浸りました。この絵本の一番の魅力は、ぐりとぐらが焼いたふんわり美味しそうなカステラを、匂いにつられて集まって来た動物たちにごちそうして、一緒に食べるページにあるように思います。自分もその中に入り、分けてもらって味わっているような幸せな気持ちになります。そして、絵本を閉じた後もしばらく幸せな気持ちの余韻が続きます。11月の南山幼稚園の感謝祭の日々でも、分かち合いの時を過ごしました。くだものも豚汁もカレーもさつまいもも、「みんなで食べるとおいしいね」とおかわりの声がいっぱい聞かれました。神さまからの恵みをみんなで分かち合う喜びを感じる機会となっていればと嬉しく思いながら見つめていました。その余韻が続く12月、いよいよクリスマスを迎えます。イエスさまをこの世に送ってくださった神さまの愛を感じながら、その恵みを分かち合い、隣人に心を向ける日々を共に過ごしましょう。                    (園長 済田真美)

ニュース一覧へ