ようちえん
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2月メッセージ

1月の寒い日でした。雪の降る中、子どもたちは楽しそうに園庭を走り回り、空を見上げて口を開けて雪を食べようとした子もいました。最初ははしゃいでいたものの、やがて「鼻が痛い」「手がピリピリする」「寒いからもうお部屋に入りたい」という子も出てきました。震災の爪痕が残る能登の厳しい寒さの中での避難生活は如何ばかりかと思いました。2月に入り、気温は上がってきましたが、避難者はまだまだ多いとの事、必要なところに必要な助けが、そして辛い思いの中にいる方に神さまの慰めが届きますようにとお祈りいたします。

 私事ですが先日孫たちと積み木で遊びました。どんどん高く積み上げる子、丁寧にゆっくりと左右対称に積んでいく子、好きな形と色の積み木を寄り分けて使う子、三人三様だなと思いながら、積み木遊びを楽しみました。遊びながらふと、子育ても積み木を積むような地道な営みだったなと自分のことを振り返って思いました。皆さんも日々の生活の中でわが子の成長を願って、一つひとつ積み木を積み上げるように子育てをしてこられたことでしょう。丁寧に注意深くゆっくりと積み上げることも、様々な経験をさせようとどんどん積み上げることも、わが子に合うものを厳選して積み上げることも、それぞれに良いと私は考えています。ただ、子どもは親の作品ではありません。時々積み木を積む手を止めて、立ち止まり、一歩離れたところから見つめてみることも必要です。今、この子に何が必要なのかを考え、愛をもって伝え、時には積み直す勇気も必要かも知れませんね。

年度末が近づいてきました。慣れ親しんだ今のクラスから巣立つ準備をする子どもたち、どうか一人ひとりが心を満たされて春を待つことができますように。神さまの守りを信じて、春に向かうこの時期を共に過ごしていきましょう。                     

                                    (園長 済田 真美)

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