ようちえん
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7月メッセージ

JOCS(日本キリスト教海外医療協力会)の畑野研太郎先生のお話を聞く機会がありました。創設にYMCAが関わった縁もあり、めぐみ会を通して募金活動をしていただいています。医師として長年、海外で貧しさの中で病と闘う人々を支えてこられた先生の言葉は、温かさと愛に満ちていました。先生の著書の一節に「平和は人まかせにできない。(中略)目の前にいる人を大切にする道を選び続けることによって、平和は築かれるのである」という言葉がありました。重い言葉だと思います。その時、ふと思い出したのは、「ありがとうの日」に子どもたちがお家の方に「いつもありがとう」と伝えている姿と、その気持ちを「ありがとう」と受け止める保護者の方々の姿でした。温かい時間を共に過ごしていただいて感謝いたします。
私たちが今、できる事は、目の前にいる人を大切にする事なのだと思います。人を大切にする事を、愛を持って子どもたちに伝えていきたいものです。そして自分も大切にされている事を感じて大きくなっていってほしいと思います。大切にするということは、甘やかしたり、思いどおりに何かをしてあげたりする事ではありません。特に子どもに対しては、その子がどうなっていくか少し先を想像し、何が今この子に必要なのかを考え、与えていく事が私たちの務めです。必要な物ばかりではなく、必要な事が何なのか?考えながら子どもと過ごしたいものです。平和を子どもに伝えるのにもう一つ大切なことがあります。それは私たち大人が、仲よく過ごす姿を子どもに感じさせる事です。相手を大切にし、自分も大切にできるように…お互いの良さを尊重し、自分も気持ちを相手に伝えながら、人との和を大切にする心を養っていければと思います。
暑さが厳しくなってきました。皆さまの健康が守られますように。今学期も共に歩んでいただきありがとうございました。(園長 済田真美)

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