ようちえん
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3月メッセージ

 先日、大阪の母が体調を崩したと知らせがありました。病気の後遺症から徐々に体の自由が利かなくなってきた父の介護に休みなく動いていた母が気がかりでしたので、不安の中、大阪に出向きました。父は気が進まなかったようですが、母が疲れている事を理解して、介護施設のショートステイに行きました。その間、妹と母に付き添い(私は週末のみですが)、幸い一週間程で体調が戻りました。ショートステイから父が自宅に戻って、数日ぶりの夫婦二人での食前に「一日でも長く二人の生活が続けられますように」とお祈りをし、母も同じ思いで一緒に祈ったとの事でした。普段は口喧嘩をし、愚痴も言っているのですが、いくつになっても、やはり自分の家、身近な家族はかけがえの無い場所、人であることは変わらないのだと深く思いました。

何気ない日々の生活の大切さ尊さは、日々の忙しさの中では感じにくいものですが、間違いなく自分自身を支えてくれている基となっています。幼稚園も然りですが、何より家庭が子どもの「心の育ち」を支えていきます。子どもは、居心地の良い家庭での生活があってこそ、外での集団生活も円滑に過ごす事ができます。居心地の良い場所=自分の好き勝手になる場所では無いことを皆さんは理解しておられる事でしょう。たくさんの愛を注ぎ、伝え、待つことを繰り返しながら、子どもたちの安らげる居場所であってほしいと願っています。幼稚園も子どもたちの安心できる居場所でありたいと願い保育をしています。

今年度も残すところ1か月を切りました。今年度も南山幼稚園の保育にご理解をいただき、共に歩んでいただけましたことに心から感謝いたします。また、駐車場移転に伴い多くのご協力をいただき、ありがとうございました。

3月は、草花が芽吹き、新しい命の息吹が感じられる春に向かう時期です。不安要素を数えがちな時期ですが、進級・進学に向かって希望をもって歩みましょう。

                             (園長 済田真美)

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